覚悟の磨き方

 

超訳!吉田松陰「覚悟の磨き方」偉大な情熱家であり大変な勉強家でもある松蔭の生き様

吉田松陰の言葉が頭から離れません

この本を読むと得られるもの

  • 吉田松陰の教えを現代的に噛み砕いて解説されています
  • 松陰の志を知ることが出来ます
  • 人生の指針となる考えが学べます

 

吉田松陰ほど情熱的で型破りで、それでいて勉強家な人物はいたでしょうか?

素晴らしい戦略家であるのに、我慢ならない時はびっくりするほど無鉄砲。

 

かと思えば、旅をしながらでも、牢獄に入れられてからも本を読み続けました。

それもただ読むのではなく、人物伝を読みながら、その人物の生き様に号泣し、軽率な行動に激怒し、華々しい活躍に踊りあがっていました。

本を読む時も情熱的だったんですね。

 

仮釈放されると松蔭は伝説となる「松下村塾」を始めます。

教えた期間はわずか2年半。

そこから世に送り出した人物は総理大臣2名、国務大臣2名、大学の創始者2名など、世界でも類を見ない塾でした。

 

松蔭はなぜこんな教育が出来たのでしょうか?

「いかに生きるかという志さえ立てることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」

そのように松蔭は信じていました。

 

弟子ではなく友人として迎え、お互いの目標について語り合い、共に勉強する風土。

教育は知識だけを与えても意味はない。

教える者の生き方が、学ぶ者を感化して、初めて成果が得られる。

松陰の教育方針はそんな理念のもとに成り立っていました。

 

松蔭は「安西の大獄」により、30歳で生涯を閉じます。

しかし、その志は弟子たちの手で生き続けて、明治維新の礎となったのです。

 

この本では、

  1. 心 マインド
  2. 士 リーダーシップ
  3. 志 ビジョン
  4. 知 ウィズダム
  5. 友 フェロー
  6. 死 スピリット

の項目で、松陰の教えを解説されています。

 

本当に後悔しない生き方とはなにか。

松蔭の思想を学んでみましょう。

松陰からの学び 心とは

やろう、とひらめく時があります。

その時「今やろう」と動き始めるのか、「そのうちに」と一旦忘れるのか。

 

やろうと思った時に、何かきっかけになる行動を起こすことが大切です。

それが出来ない人はいつになっても始めることが出来ません。

 

むしろ「まだ準備が出来ていない」という思い込みの方が強くなります。

いつか知識、技術、資金、気力、体力、その全てが完璧に揃う時が来ると思い込むのです。

だけどいくら準備しても、それらが事の成否を決める事はありません。

 

いかに素早く第一歩を踏み出せるか。

そこからいかに問題点を見つけるか。

いかに丁寧に改善できるか。

出来ることはその工夫しかありません。

 

松蔭は行動に繋がらない学問は無意味だと考えていました。

大切なのは、不安を無くすことではありません。

いかに素早く、多くの失敗を重ねるかです。

 

そして「未来はいくらでも自分の手で生み出すことが出来る」という自信を、絶え間なく生み続けることなのです。

 

結果ではない

大切なのは何をどう手に入れるか、ではありません。

どんな気持ちを感じたいかです。

たとえどんなに立派なものを手に入れても、やさしい気持ちになれないなら、それは貧しい人生です。

 

やり切るまで手を離すな

大抵の人は、これから本番という時に自分の田んぼを放置して、人の田んぼの雑草を取りたがります。

それならまだよくて、一番多いのは、人が懸命に雑草を取っている姿を傍観して、取り方が良い悪いと批評ばかりしている人です。

 

まずは自分のところから始めましょう。

人生の喜びを十分に味わえます。

 

懇願

お願いです。本当にお願いです。

たった一回負けたくらいで、やめないでください。

 

そこに未来がある

自分の心が「そうせよ」と訴えるなら、ひるむことなく、すぐに従うべきだと思います。

 

何を選ぶか、どう選ぶか

これを残そう、これを増やそうとするほど、判断基準がぶれて、迷いが生じてしまいます。

反対に自分の利益を一番後回しにできるなら、どれを選ぼうとも、物事は気持ちよく進んでいくものです。

自分のことを考えると、かえって自分の為にならないのです。

 

自分はどうあるべきか

「全ての問題の根本は自分の中に」

どんなに大きな計画でも、物事を動かす基本はここにあります。

 

上手くいかなくて悩んだ時は、外に出る答えを求めるのではなく、

「まず自分はどうあるべきか」

について、ひとりで静かに考えましょう。

 

頭と心の関係

全ての人の心には善と悪が同居しています。

 

性善とは、どんな人にも備わっています。

「いいことをしたい」と思った時、それは性善です。

 

しかし、間髪入れずに湧き上がる、「名声が欲しい」「得をしたい」という欲望が、「善」の邪魔をします。

 

こういった欲望は、「善」を頭で考えるから生まれます。

ここを相手にしなければ、正義は実行できます。

頭のために心を擦り減らすのは愚かなことです。

 

頭は心を満たすために使うものです。

「心から満足できる行い」にもっと敏感になりましょう。

 

不安のない生き方

先の見えない不安に心が奪われないようにするには、あれこれ目移りすることなく、自分という人間を鍛えることに集中します。

「全力を出し切りますので、あとは天命にお任せします」

という心構えが、良い結果を生みます。

 

また会いたくなる人

毎日少しずつ「良いこと」を積み重ねていると、本人も知らないうちに、身のこなし方が洗練されていきます。

体中から存在感が溢れてきます。

どんなに外見に気を配っても、この魅力に勝るものはありません。

 

松蔭からの学び 志とは

人には多くの可能性があります。

ただひとり「自分」だけが、可能性を制限することができます。

 

今までの自分が、これからの自分を決定すると誰もが考えています。

生まれから今日まで、たくさんの辛いことがありました。

もうそんな目に合わないように、「自分」は常に的確なアドバイスをくれます。

 

過去の自分の言う事を聞いておけば、安心です。

しかし、「心からの充実」は得られません。

 

居心地の良い場所に居続ける限り、「本当にやりたかった事」は出来ません。

むしろ、だんだん感性が鈍っていきます。

 

志は現状維持を否定します。

いま、手にしている現実は過去の選択の結果です。

そして、未来は、今まさに決めたことによって決まります。

いつからでも、どこからでも可能です。

 

松蔭は「上手くいくかは分からないが、これをやらないと何も始まらない」と言っていました。

慣れ親しんだ場所から出た時、自分にとって本当の人生が始まります。

生き方を傷つけるのは、自分だけなのです。

 

本気の志

人類が誕生して以来。

ひとつのことを本気で取り組んでいる人の姿を見て、心を動かさなかった人はいません。

 

いけるときは今しかない

「本気を出したらいける」

これは、普段からチャレンジを繰り返している人だけが言えるセリフですよ。

 

ひとつのことに狂え

「私は絶対こうする」

こういう思想を保てる精神状態は、ある意味「狂気」です。

でも、その狂気を持っている人は、幸せです。

 

自分の夢に留まらず、みんなの夢に

自分のところだけでなく、分野そのものを良くしようと志を立てて、いっそ世界を良くしていこうと、心のスケールを広げてみましょう。

 

まずはこちらから、競争相手に敬意を示していきます。

人物に会う度に、その人ならではの技術や才能、知識を認めていきます。

 

そうすれば、5年もしないうちに、その組織の人材は、他に比べることがないくらいに、素晴らしいものになります。

 

限界は何度だって超える

新しいことを学びましょう。

目標に向かう行動を増やしましょう。

ひとつ、十、百、千と、自分の持つありったけの力を使い切りましょう。

 

完全にやり尽くしたという瞬間に、「自分の本文」というものが、かすかに見えることがあります。

その本分を知ることが、人生最大の目標であるです。

これは自分の力で知るしか方法はありません。

「覚悟な磨き方」を読んでやってみた

松陰の言葉が胸にささる

実践してみたこと

 

25歳にしてここまで心を磨いた松蔭って何者…?

言葉の一つ一つが優しさと鋭利さを持って心に刺さるのです。

 

今すぐ何をしたらいいのか。

気持ちが焦ると共に、なんとなく素敵な未来も見えてきます。

 

情熱と礼節と、知らなかったことを知ろうとする気持ち。

仲間を思いやり、励まし合う。

求めれば誰でも手に入れれることがわかりました。

 

自分の外にあるものは、求めても手に入るかどうかはわかりません。

ここに心を尽くしても残念な結果になりそう。

自分の内側にあるものを手に入れようとすればいいのか。

頑張っていきましょう!

 

毎日1ページずつでも、繰り返して読むと人生が大きく変わるなと思わせる本でした。

名著です。

今からでも松下村塾に入りましょう!

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