
ちきりんさんが教えてくれる時間についての思考法。まさに目からウロコ。そうだったのかと時間に対する思考がぐるっと変わりました。
YouTuberの鴨頭さんもこの本を読んで効率化のオニと化したそうです。
僕も時間に対する効率の考え方が間違っていました。名著です。
ちきりん「自分の時間を取り戻そう」鴨頭さんも人生を変えるきっかけになったという本。人生を楽しむ為に!
自分の人生を生きる力か…欲しい…
この本を読むと得られるもの
仕事に追われて自分の時間を無駄に消費していないか?
本当に自分の理想を実現するための思考法が学べます
多くの人が様々な理由で忙しすぎる生活を「避けられないもの」「乗り切るべきもの」として受け入れています。
2016年に厚生労働省は「過労死等防止対策白書」を作成しました。
仕事が理由のひとつで自殺する人、うつ病になるはそんなにも多いのかと驚きます。
でも、「働く時間は短くね」「はい」とは当然なりません。
ちきりんさんはこの問題を、多忙さの本質は何なのか?それを脱するためのスキルは何なのか?という観点から取り上げられました。
以前紹介した「未来の働き方を考えよう」では、伸び続ける定年と共に働かなくてはならない時代を迎え、みんなどんな働き方をするべきかを問いかけておられました。
この本もシリーズとして一貫してます。
「今後の社会を生きてく為に、そして人生を楽しむ為に、私たち全員が身に付けるべき根幹の能力とは何か」というテーマで書かれています。
それは英語や経済やみたいなテクニカルものではありません。
プログラムでもデザインなどの手に職をつけようというものでもありません。
このシリーズで提示され続けているのは、社会の進んでいく方向を見定め、自分の時間を取り戻す為に必須となるものです。
「自分の人生を生きる力」「オリジナルの人生を楽しむ力」を手に入れる現代社会のサバイバル能力なのです。
この本は2つの視点から問題にアプローチされてます。
- それぞれが直面する超多忙な生活からの脱出方法について考える視点
- 今の社会で急速に進みつつある変化の本質に焦点をあてた視点
この2つの視点からを持って見ると、共通する答えが見えてきます。
この本では、
- 「忙しいすぎる」人たち
- 高生産性シフトの衝撃
- よくある誤解
- どんな仕事がなくなるの?
- インプットを理解する 希少資源に敏感になろう
- アウトプットを理解する 欲しいものを明確にしよう
- 生産性の高め方①まずは働く時間を減らそう
- 生産性の高め方②全部やる必要はありません
- 高生産性社会に生きる意味
- それぞれの新しい人生
というテーマで4人の登場人物のストーリーを交えながら、今の社会で進みつつある変化や、それを理解した上で身に付けるべきスキルについて解説されてます。
自分の時間を取り戻したい方。
やりたい事を少しでも多く実現したい方。
自分の人生を謳歌したい方。
そんな人たちみんなにオススメです。
鴨頭さんもこの本を読んで自分の生産性の低さについて愕然とされました。
それから9年かけて生産性の鬼と化したのです。
「そんなに影響受ける本ってどんなの?」
そう思って読んでみました。
是非本でじっくり読み込んで、これからの人生を豊かなものにしてくださいね!
なぜ忙しいのか?どうすればこの呪縛から脱出できるのか?
4人の登場人物のストーリーは読んでても自分の過去を思い出して、胃がキリキリしてきます。
次から次へと問題が起きるし、これから起きるであろう問題も想像できます。
それがまた明日の我が身のような話で、さらに腸もキリキリしてきました。
それぞれは自ら望んだ道であり、それなりに成功もしています。
でも何故か追われる毎日。
なにが問題の本質なのでしょうか?
- 長い時間働くことによって、問題を解決しようとしている
- 全てのことを「やるべきこと」と考えて、全部やろうとする
- 何もかも完璧にやろうとする
- 不安感が強すぎて、NOと言えなくなっている
- 「とにかく頑張る」という思考停止に陥っている
まじ日本人。
なぜ働く時間に見合った成果が得られないのか?
それを考えないで目の前の先ように没頭しています。
これらの問題は、全てそれより上位に位置する「大きな問題」につながっています。
しかもこの問題は、今の社会の傾向にも関係してきます。
その問題とは何なのでしょう?
うーん、人に頼ること?
本質的な問題とは?
4人が共通して抱えている問題は、生産性が低すぎることです。
これは「生産性の概念を理解していない」「生産性の向上が問題解決に必要と理解していない」とも言えます。
でもこの「生産性」という言葉は、どうも重要性が軽視されている感じです。
「仕事はシフト制だから関係ないし」「生産性は仕事の話で、家事や遊びには関係ないでしょ」
しかし生産性とは、家事や育児だけでなく、勉強や人付き合いなどのコミュニケーションにまで、生活の至る所において成果を最大限にするためのカギとなるものなのです。
そしてこれからの社会は「高生産性社会」へとシフトしていきます。
これまで経験したことのないほど速いスピードで、あらゆる場面でこのシフトは進みます。
生産性とは、「希少資源がどの程度、有効活用されているか」の度合いです。
つまり「高生産性社会」とは、社会全体の生産性がどんどん高まるという意味です。
あらゆる資源が、今までよりもはるかに高いレベルで有効活用されるわけですね。
これまでの歴史だと、機械でモノが作られるようになった産業革命がこれに近いです。
駅前のタクシーってめちゃめちゃ生産性が低いですよね。
ずっと空のままで停車しています。
ところがUberは、ドライバーが暇になった時だけ近くの客を探します。
無駄な時間が発生しないので、生産性が爆上がりします。
これからあらゆる分野でこのような高生産性社会へのシフトが始まるのです。
スマホは電車を待つわずかな時間にもメールの返信が出来たりします。
これも無駄な時間が無くなったと言えます。
だから何か新しい技術やビジネスを見つけた時は、それを生産性という評価軸で評価することが重要になります。
自分で事業を起こすなら、そのビジネスがなんの生産性をどれほど高めるのか。
そこを事前に考えることで、事業の可能性を判断できます。
学校教育は、紙と鉛筆しか無かった時代に4年かけて教えていた事を、今でも4年かけて教えています。
そう言われるとあまりにも進歩がないな…。
本気を出せば1年で教えれるような技術や環境はすでにあるのでは?
そう考えると4倍の生産性となり、時間も費用もかなり節約出来ます。
生産性に目を向けれない人は、「価値がゼロより上かどうか」にだけ注目しているのです。
ベーシックインカムってありますよね。
あれを福祉制度だと捉えている人もいますが、本質は「生産性の低い人を労働市場から排除するためのシステム」であります。
社会の生産性がAIでめちゃめちゃ上がると、一部の人が働くだけで全員が食べていける社会になるのです。
なので大半の国民は国からベーシックインカムを与えられて生きていきます。
この話をすると周りの9割ぐらいの人は「そんなアホな」と言います。
でも実際そうなる可能性があるのです。
江戸時代、数千万人の人が農民でした。
それでもお米が足りなくて飢饉が発生していました。
現在の日本では、約200万人が農家です。
それでもお米は支給率100%です。
実際にはお米以外の農家も含まれているので、もっと少ない人数でたくさんのお米は生産されています。
つまり、農業の生産性は江戸時代と比べると何十倍もアップしているわけです。
今後はドローンやロボットやAIによって生産されるようになると、もしかしたら数万人で同じ量のお米が生産出来るようになるかもしれません。
これと同じことが工場などの製造業やサービス業でも起こります。
コンビニも少人数、もしくは無人となり、配達も自動運転がするようになると、仕事はどんどん減っていきます。
つまり、社会を高生産化させることが出来る人だけが働く時代が来るのです。
そうなると、生産性の低い人間は「働かないで欲しい」と望まれるようになります。
そういう人も消費活動はしてもらいたいので、ベーシックインカムが配られるわけです。
そんな生活を望むのならいいのですが、そう言われたくないならやることはひとつ。
とにかく生産性を上げることです。
では、どうやって生産性を上げようか?!
そこは本を読んで下さいね!
ブラジルの農家の話や、ワーキングマザーの話はめちゃめちゃ面白いです!
「自分の時間を取り戻そう」を読んでやってみた
簡単なことも出来ていません…
実践してみたこと
- テキストが重要になる
- 長文は書かない
テキストが重要になる
今は動画が人気です。伝えれる情報量が文章に比べて圧倒的に多いからです。
じゃあ、テキストは衰退していくのでしょうか?
そんなことは無いと思います。
動画で勉強すると、わかりやすいのですが時間が掛かるのです。
同じ内容でも、テキストでも理解出来る人は半分以下の時間で学べるんじゃないでしようか?
特にメッセージが難解であるほど、テキストの方が生産性は高くなりますよね。
ちきりんさんはテレビの人気がYouTubeに取って代わられてるのはコンテンツの内容のせいではないと分析されています。
単に検索も頭出しも、空き時間に見ることも出来ない生産性の低さのせいだとしています。
確かにそうですよね。
長文は書かない
堀江さんもちきりんさんも、いろんな専門家の人も、長文メッセージを送ってくる人や、「とりあえずご挨拶を」と言ってくるような人とは仕事をしないと言ってます。
これは生産性を重視する人の行動ではないからです。
他人の時間の貴重さにも無頓着な人です。
そんな人とは会う前から仕事をしたくないと思うのも、理解出来るようになりました。
ブログが長文になってきているんよなあ…。
今の検索エンジンだと、短いと検索に引っかかりにくいのがネックです…。
ギリ短い文章を書くように心掛けます。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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ちきりんさんとプロゲーマー「ウメハラ」さんの共著です。
対談は意外な展開に。ほんと面白い。
著書名 自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
著者 ちきりん
出版社 ダイヤモンド社
