「ドラッカー理論で成功するひとり起業の教科書」自分の強みを最大に発揮して事業を創り出そう
ドラッカーの理論を事例を使ってとことんわかりやすく解説!
この本を読むと得られるもの
- ドラッカーの教えをわかりやすく解説してくれます
- ひとり起業のやり方が学べます
- 何度も考えることで事業が磨かれていきます
「フリーランス」と「ひとり起業」は何が違うのでしょうか?
フリーランスは、ライターやイラストレーターのように「職」を表すものとこの本ではとらえています。
時には下請けもしながら、キャリアアップの為に自らのスキルを磨いていきます。
一方の「ひとり起業」は、人に雇われずに自ら「事業」を行います。
ひとり起業の理想的な姿は、世の中のニーズをもとに新しい市場を創り出すイメージです。
ひとり起業の成功した姿は、ひとりひとりの心の中にあります。
その中でこの本では、
- ひとり起業は「強み」を活かしてしっかり稼ぐ
- ひとり起業は「コンセプト」で選ばれて稼ぐ
- ひとり起業は「ニーズ」を捉えてシンプルに稼ぐ
- ひとり起業は「競争しない」で賢く稼ぐ
- ひとり起業は「理想客」を見つけてこっそり稼ぐ
- ひとり起業は「コミュニティ」を押さえて楽しく稼ぐ
- ひとり起業は「ストーリー」を自在に操り稼ぐ
の項目で定義付けして解説されています。
熱心なファンがいて、価格競争もなく、小さくても新しい市場を開拓していきます。
毎日が楽しくてストレスとは無縁です。
仕事が自己実現となっており、社会や世界と繋がっている実感もあります。
これらが全部満たされてたら理想的過ぎです。
そんな方法があるのでしょうか?
著者の天田さんは、「アントレ」という起業の情報誌の編集部で働いてました。
そこで毎日のように起業家に取材を行い、刺激に満ちた日々だったそうです。
アントレはリクルート社の事業です。
働いていた人達も野武士のような強者ばかり。
編集長も副編集長もみんな次々と独立していきます。
リクルートっぽいなあ。
いつしか天野さんも自分でいろんなことにチャレンジしたいと思うようになり、会社とは業務委託の編集者に切り替えてもらいました。
そこから全国の3000人を超える起業家を主催されたのです。
その経験とドラッカー理論を組み合わせて出来たのがこの本です。
ここでは、強みの見つけ方とコミュニティの作り方について要約していきます。
ニーズの見つけ方や競合店との差別化も気になるところ。
そこは是非本で読んでくださいね。
自分の強みを発見しよう
強みが何か見つけよう
まずは何を売るかを考えてみましよう。
大切なのは「強み」に基づいた事業を選択することです。
よく聞くフレーズなんで、またかと思いましたね。
もちろん将来性とかも大切です。
しかし、強みがないと不況モードに入ると、途端に客の厳しい目にさらされ、よりコストパフォーマンスが求められます。
それが続くと、市場の上位にいる所しか生き残れません。
残酷だけど、これが現実なのね。
でも、強みって?
強みは利益を生み出す厳選になるものです。
なので過去の経歴や実績は厳密には「強み」とは言えません。
ドラッカーは「明らかになった強みに集中せよ」と言ってます。
この「明らかになった」というのがポイントです。
成果を出せない起業家の多くが「自分の強みが明らかになっていない」状態で戦っています。
例として「ココサブ」を上げましょう。
結婚式の招待状の企画、制作を行う杉江さんは、昔からパーティーの企画などをして、仲間を喜ばせるのが大好きでした。
ある日、妹さんの結婚式の招待状を作ったのがきっかけで、副業として招待状の制作を始めました。
注文は月に1、2件程度です。
ある時、イベントに出展したところ、同業者とのレベルの差に愕然とします。
今までの自分は「安さ」しか特徴がなかったのです。
そこで杉江さんは、「強み」の再定義をしてみました。
強みの発見は、「好きなこと」「得意なこと」「お客様のニーズ」を3つの円で描き、合わさる部分が「強み」となります。
杉江さんの場合は、
好きなこと…デザイン、人を喜ばせること
得意なこと…ホームページ制作、写真加工
お客様のニーズ…結婚式の費用を節約したい、かわいい招待状が欲しい
そこから仕事への取り組み方が一変します。
幼い頃から自然にやってきた「人に喜んでもらうための企画力」が、最大の強みであると実感したのです。
そこから急成長し、今では月に400件もの注文が入るようになったのです。
きちんと強みを活かせば、そんな圧倒的な支持が得られるのか!
独自化を目指そう
ドラッカーは、
「成果は、有能さではなく市場におけるリーダーシップによってもたらされる」
と述べてます。
ここのリーダーシップとは、商品やサービスのリーダーシップです。
全てにおいてナンバーワンになる必要はありません。
特定の市場や顧客層においてリーダーシップを持つことが必要なんですね。
市場規模は小さくても構わないので、「独占的な立ち位置」を確保するのです。
これを「独自化」と言います。
「独自化」は「差別化」とは異なります。
差別化の反応が「そこまでするか!」なら、独自化の反応は「何それ?」です。
その本質は顧客ニーズを掘り起こして、新たな市場を創造することです。
独占市場をつくるには4つの要素があります。
- 面倒くさそう
- 業界の非常識、異常識
- 社外から儲かる仕組みがわからない
- 大企業が入ってこない
面倒は同業者や顧客から見て面倒だなと思われる事です。
クリーニング店がそれですね。
儲かる仕組みとは、どこでマネタイズするのかといった部分が外部からわかりにくいことです。
キャッシュ化のポイントがズレてると言えば、フリーミアム戦略です。
大企業が参入するには市場規模が必要です。
ひとり起業では市場は小さくないといけません。
ドラッカーは、
「ニッチ戦略は限定された領域で実質的な独占を目指す」
と言ってます。
これこそひとり起業にピッタリの戦略です。
差別化は徹底しよう
「差別化」する為には、一番シンプルなのが技術を磨くことです。
しかし、これは素人には違いがよくわからなかったりします。
しかし、独自化も差別化も中途半端だと、レッドオーシャンで戦うことになります。
ひとり起業では、これは絶対に避けないといけません。
どちらも極めるのは現実的でないので、どちらが向いているか、強みを見極めて、一歩を踏み出していきましょう。
ドラッカーは、
「狭い範囲の使命、ビジョン、価値観を持つ時、初めて大きな成果を上げる」
と、言ってくれてます。
自分でコミュニティを作ろう
ひとり起業では「つながり」は大切な資産です。
協力者として助け合えるだけでなく、つながる相手があなたの心の支えとなりえます。
つながりを生み出すのに最も効果的なのが、同じ価値観を持つ仲間が集う「コミュニティ」を持つことです。
SNSで作るも良し。自分のお店で閉店後に集まるイベント開催でも良し。
Facebookのグループ機能を使ったオンラインサロンも良いですよね。
ドラッカーは、
「事業の定義が市場に提供すべき満足やリーダーシップを保持すべき領域を規定する」
といってます。
これは「誰に何をどのように提供するか」を決めることです。
コミュニティが活発になると、人が人を呼ぶようになります。
その連鎖が続くとコミュニティはさらなる成長を見せます。
顧客がファンになるメリットは数多くあります。
コミュニティの参加者はファンになる可能性が高いですよね。
コミュニティの成長に欠かせないのが、参加者を巻き込み、参加者全員が活躍の場を得られることです。
参加者それぞれの夢の実現や木標達成の為に、お互いにどのような貢献をし合うのか。
このような信頼関係に基づいた関係は、会社のような縦社会の組織とは違う、「繋がり」を重視したコミュニティだからこそ生まれるのです。
「でも、何のカリスマ性もない僕が、どのようにコミュニティに価値を持たせれるのか…?」
確かにカリスマと呼ばれる人は皆コミュニティを持っていますよね。
でも、全ての人がカリスマになれるわけではありません。
そこで、主催者の立場を保持しつつ、「コミュニティの価値」を主役に置き換えるのです。
コミュニティに参加するとどんな価値があるのか?
それをシンプルに一言で表現してみましょう。
特に「心理的価値」は真似されにくくて、前面に打ち出しやすいです。
「ドラッカー理論で成功するひとり起業の教科書」を読んでやってみた
始める時に考えておくことが網羅されててわかりやすい!
実践してみたこと
- ストーリーを生み出そう
このブログでも今までストーリーの大切さは書いてきました。
事業の魅力はシンプルかつストレートに伝わるものが原則です。
しかしそこにストーリーの力も借りると更なる効果が発揮できます。
これがひとり起業になるとどうなるのかな?
ひとり起業におけるストーリーは
- 理想顧客の成功体験
- 理想顧客の心を揺さぶるエピソード
が定義となります。
このストーリーを自由自在に操れるようになると、より濃厚なひとり起業が満喫できます。
ストーリーが最も威力を発揮するのは「現場」です。
単に商品説明や提案をするのではなく、ストーリーを盛り込んでいくと、顧客の反応が段違いに良くなります。
ストーリーによって「心理的価値」が生まれるんですね。
ストーリーを伝えると、
- 新しい強みを発見できる
- 価格競争から脱却できる
- 熱狂的なファンが誕生する
- 継続的に儲かる仕組みが作れる
- 事業に対する使命感が生まれる
などの効果が出るんです。
特にストーリーには失敗談が最強の武器になります。
失敗は誰かの教訓にもなりますからね。
そして「出来ないこと」が「出来る」と人は感動します。
ビリギャルやドラゴン桜のような無理と言われた受験で合格するというストーリーはまさに共感性に他なりません。
スポーツも出来ないことをできた瞬間が最高に気持ち良いです。
この「出来るようになるまでのプロセス」を開示することで、感動の源泉となり顧客の心をわしづかみにするわけです。
ここも魅力的なストーリーにおいて大切なところですね。
ストーリーを作るには、まずは挑戦しないと始まりません。
ストーリーを作っていきますので是非見ててくださいね。
ドラッカーの本も読んでみようと思います。
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