
この本を読むと得られるもの
- イノベーターの前に進む姿勢が学べます
- 「引き受ける仕事」から「仕事を作る」へのシフト方法が学べます
- 遊びが仕事になる時代の流れがわかります
堀江貴文「逆転の仕事論」ヒカキンや岡田斗司夫にレールから外れて仕事を作る実践法をインタビュー
みんなぶっ飛んでるのに愚直に頑張る
この本は、
- 武田双雲
- 佐渡島庸平
- 増田セバスチャン
- 田村淳
- HIKAKIN
- 小田吉男
- 小橋賢児
- 岡田斗司夫
という各業界のイノベーターである濃いぃぃメンバーの仕事論を聞くという内容です。
今、自分の仕事が出来ていますでしょうか?
現代の日本ではレールの上を歩き、組織の中で働くのが「安定した成功モデル」であるとされてきたのだから、出来ていないのも無理はありません。
僕もレールの上を歩いてきています。
そういう人にとって仕事とは基本「引き受ける」ものです。
上司や取引先から雑務から高難易度のものまで、他の誰かから引き受けているのが大多数です。
もちろん「引き受ける仕事」も誰かを笑顔にしているし、仕事にも充実感はあります。
ほんの一世代前まではそれで上手くいきました。
逆に自分の仕事しかしない人は叩かれる対象だったのです。
しかし、時代は大きく変わります。
これまでの「安定コース」が安定でなくなるのです。
インターネットによる革命が起き、グローバル勢力が押し寄せてきます。
そんな中、仕事は「作るもの」へと主流が移っていきます。
そんな社会にいち早く対応して、決められたレールからあえて外れて、「仕事を作る人」になった方達をこの本では紹介しています。
自らお金を稼ぎだす方法論や実践してきた行動を語って下さるのです。
皆さんかつてなら異端児扱いでしたが、現在では各シーンの中心となられています。
僕らは彼らを変わり者として見るのではなく、人生の現実的なテストモデルとして注目しないといけないのです。
彼らは数字の達成のために仕事をしているんじゃありません。
ただシンプルにやりたいことをやるために仕事はあるのです。
何をやるか、何の為にやるかは全部自分で決めます。
空気を読まず、常識にも囚われず、たとえ失敗しても何度も挑戦する。
そんなスタイルはジャンル関係なしに対応する、かつての成功モデルを覆す逆転の仕事論なのです。
イノベーターと呼ばれる人たちは、周りから「遊んでいるだけじゃないの?」と揶揄されることもあります。
これは本質をわかっていない発言です。
イノベーターは楽しい瞬間が丸ごと仕事になっているんです。
遊びも仕事も一体となっているのです。
僕の職場の目の前にはケーブルテレビのチャンネルデモ画面がたくさん並んでるんです。
映ってるのは宝塚や音楽PV、旅番組にスポーツ、将棋に歴史と多種多様。
そのどれもがみん楽しそうにやってるんですよね。
まさに仕事と遊びが一体となっている象徴として僕はホワーンとした気持ちで眺めています。
楽しそうな世界だな、あっちに行きたいな。まるでセイレーンに手招きされてるみたいな気持ちになります。
こんな事を言うと「現実を見ろよ」「お前に何の才能があるねん」「あんなの選ばれた一部の人たちだけ」と返されます。
確かに言うだけなら夢物語で終わるでしょう。
興味のままに最新の情報に触れ、失敗を恐れず数々のプロジェクトを仕掛ける。
それぞれがシナジーを起こして、思わぬ成果を生む。
スティーブ・ジョブズも言いました。
「バラバラの経験は、次第に何らかの形で繋がる。点と点を繋げて線を引こう」
今やってる何が将来の役に立つかなんてわからないよ。
どこかで繋がると信じてやるしかないよというメッセージです。
この本で紹介されているイノベーターには共通項があります。
- 目標からの逆算はせず、今だけに集中する
- 常識に囚われず、まっさらな目で見る
- 遊びと仕事の境目をなくす
- 皮膚感覚で違和感を感じる仕事は捨てる
- 失敗を恐れず、一つの場所に固執しない
ここを意識していると「仕事を作る」道が拓けていきます。
レールに乗った人生は多くの人が歩めなくなります。引き受ける仕事だけやっていると時代に取り残されます。
もちろん「引き受ける仕事」を否定するものではありません。
ホリエモンも引き受ける仕事からスタートしています。
みんな引き受ける仕事で困難を経験した上で「仕事を作る」スタイルを確立しています。
もう十分引き受ける仕事はこなしたというあなた!
次は仕事を作る事をこの本を読んでやってみましょう!
レールから外れたイノベーターたちの仕事論
ヒカキンさんの仕事論
日本のトップYouTuberの一人、「HIKAKIN」さん。
この本は2015年の本ですが、読んでも過去のインタビューなんて全然思えません。
今もブレてないし、時代を見る先見性が高すぎるので凡人が5年後に追いついたって感じです。
ヒカキンさんは子供の頃はスキージャンプの選手になろうとオリンピックを目指していました。
それに加えて同時にヒューマンビートボックスも始めていました。
しかし、ジャンプは周りとの実力差を感じるようになり、次第にビートボックスに傾ける情熱と入れ替わっていきます。
高校卒業後は上京して、働きながらでもいいからビートボックスをやっていこうと決めました。
初めてYouTubeに動画をアップしたのは高校2年の時です。
ガラケーを使ってお家の階段で撮影されています。
その時は動画を作るのもハードルが高かったのです。
その後スマホの登場でYouTuberの状況は一変します。
ヒカキンさんは上京後はスーパーで働いていました。
働きながらライブハウスでビートボックスを披する活動もしてました。
始めはヒットはなかったのですが、2010年に公開した「SuperMario Beatbox」が大ヒット。
ヒカキンさんの鉄板ネタだったのですが、海外で取り上げられ24時間で20万回再生を記録したのです。
そのヒットでyoutubeからパートナーシップ参加の連絡があり、本格的に活動を開始されます。
当時から日の目を見なくてもコツコツ継続されてたから、こうしたヒットも手にてきたんやなぁ。すごいなあ。
スーパーの仕事は嫌ではなかったのですが、やっぱり並行してやっていくには限界があります。
YouTubeでヒット作がなかったらそのままスーパーの店員をされてたかもしれません。
連絡をもらってまずは3ヶ月頑張ってみようと思い、両立させながら必死に頑張られました。
1ヶ月目に成果が出ました。2ヶ月目で収益が倍くらいに。3ヶ月目でサラリーマン収入を上回りました。
これで食べていく自信がついたんですって。
実はヒカキンさんは慎重な性格です。
早い段階で成果が出なかったら仕事は辞めてなかったそうです。
サラリーマンの肩書を捨てるのはやっぱり怖かったんです。
そんな不安をかき消す収入が入ってきた。
そして新しい表現活動が始められるかもというワクワクの方が大きくなって退社されました。
もちろん世間ではYouTuberなんて認知されていない時代です。
お金が入ってきたと言っても十分不安定な業界です。
それでも成功体験は大きく、不安1:期待9ぐらいの気持ちで始められたそうです。
最初は小さな成功体験から始めようというのは、脳科学の本にも書いてありました。
やっぱりサッサと始めて、そういう成功体験を意識的にしないといけないのですね。
もうひとつヒカキンさんにとって大きかったのが、早く始めた事です。
どんなビジネスでもやっぱり先行者利益って大きいんです。
いまから参入する人とは、全然感覚も違うと思います。
堀江さんも「ビジネスはバカが強い」って言ってるけど、ヒカキンさんも同意見です。
何かを始めるのに、ある程度の研究は必要ですが、感性でやっている人の方が成功しています。
あとは臨機応変も大切です。
これは藤原和博さんも言ってる事ですね。
ヒカキンさんは「今後はどんなYouTuberがブレイクするか?」とよく聞かれるそうです。
でもまあそんなのわかる訳ないよな。
とりあえず、頭が良いから、ダンスが上手いから、人気者になれるわけでもないようです。
全体からにじみ出る人柄みたいなものに人は惹かれます。
まさにヒカキンさんとかそう。
また、YouTuberが成功するのに必須なのが「身近さ」です。
ヒカキンさんも「その辺にいる感じ」を大切にされてます。
Twitterでも普通に返信されます。
芸能人でも有名人でも、一回でも返信が返ってくると、一生ファンになるんよなぁ。
ヒカキンさんは返信もしないと逆にファンから「無視かよ!」とキレられたりします。
それが大事なんです。
遠くの存在ではなく、リアルに繋がっている感じがするから、多くの人に支持されてるんですね。
ヒカキンさんが自身の成功理由を分析してすると、早く始めた事、ビートボックスという武器があった事、そして何でもやってみた事です。
アーティストだから音だけで勝負するとかはヒカキンさんの中にはありません。
面白そうだと思ったら全部やります。
ストイックなビートボクサーから見ると、「ポリシーは無いのかよ」と言われても、「ユーザーが楽しんでくれるならそれでいいじゃん」と思っています。
もちろんそれ一本を貫く人も尊敬します。
でもヒカキンさんは、それは世に出る手段であり、そこから色んなことに繋げていきたいと考えています。
流行はものすごいスピードで変わっています。
YouTubeなんてほんと早いですよね。
その変化に対応しながら面白い事をするというやり方がヒカキンさんにはピッタリでした。
ヒカキンさんが一番努力しているのは「決まった時間に続ける」ことです。
これまさに手塚治虫先生と一緒で、トップがとんでもなく活動するから、毎日更新がYouTubeのデフォみたいになりました。
ヒカキンさんは毎日19時に動画をアップします。
もちろん大変なのですが、自分に課したプレッシャーです。
「ヒカキンは夜7時に更新する」と認識されているのは、かなり強いです。
毎日更新に決めてから、チャンネルのPV数もグングン伸びたそうです。
辛いところに自分を追い込まないと、優れた成果は出ないと、身をもって学ばれました。
関係性をユーザーとの間で作る事で、親密さも増します。
夜7時になると一気にビュー数が上がるのを見ると嬉しくなるそうです。
それは想像できる。ファンの存在を実感出来ますもん。
自分で決めたルールを、決めた通りにやり続けると、支持してくれる人は必ず出てきます。
忙しいから、時間が無いからと自分ルールを守れない人は、やっぱりそこで成長は止まります。
成功している人ってみんなそうですよね。
自分ルールをきっちり守ります。
堀江さんもメルマガを刑務所から配信するのはすごいです。
決めた事を愚直にやり続ける。
これは信頼を高めることと、その他大勢から抜け出すための必要条件だとヒカキンさんは言います。
流れに取り残されないように変化が必要になります。
送り手は新しいことをなんでもやってみなきゃいけません。
苦手だと敬遠しているものでも、流行っているものには飛びつく好奇心が大切です。
ヒカキンはんはそれをパズドラ実況で痛感しました。
元々やってなかったし、今更かなぁと思いながらも始めてみます。
直後、コメント欄には数万件のコメントが。
とんでもない爆発力!
それ以来、何でもやってみようと考えるようになったそうです。
節操がないと批判されても平気です。たくさんの人を楽しませるのが第一だからです。
よく「YouTubeが無くなったらどうするの?」って聞かれるそうです。
「無くなるってことは、取って代わる何かすごいものが現れたってことなので、そっちをやったら良いだけでしょ」って答えるそうです。
カッコいいなぁ!
実は僕もその疑問は思っていました。「いずれYouTubeが無くなったら、積み上げてきたものも無くなるやん」って。
でもこの質問ってほんと、凡人の発想だなあって今は思います。
「〇〇したらどうしよう」って考えて、必要もない心配をずっとしている。
ニコ生主がYouTubeに移籍して叩かれたりしますが、これまたやってる本人からしたらどうでもいいことなんですよね。
面白そうだからやってみただけ。
これはビジネス全般に言えることだと思います。
「逆転の仕事論」を読んでやってみた
続ける人は絶対強い
実践してみたこと
- 早く始めて、イケると思ったらイケるまで頑張る
堀江さんもYouTubeをやられてます。
もう11年も継続してアップされてるんです。
堀江さんのチャンネルは昔から見てたんですが、その時って全然再生されてなかったんです。
なぜこんなにウケない?と見てるこっちが不思議に思うくらい。
僕が堀江さんの立場なら、こらアカンわ言うて辞めていると思います。
それでも堀江さんはずっと続けてこられて、最近めっちゃ再生されるようになってきました。
あれこれ試行錯誤して、NewsPicksとのコラボや一人語りをするようになってから再生回数が伸びたように思います。
まさにまさに継続は力なり。
早くに始めて、伸び悩んでもずっと続けて、成功する。
YouTubeって市場に可能性を信じて疑わなかったのも凄いし。
いつも感心するんですが、よくあんな色んな分野をひとりで色々話せますよね。
あんなけ話そうと思ったら専門家かというくらい勉強しないと喋れないと思います。
ヒカキンさんも堀江さんもその辺は共通しているなって思います。
面白そうならやってみる。
手応えを感じたら、毎日毎日継続する。
単純なことだけど、出来る人はほんのひと握りです。
そして成功する人は間違いなくその一握りの中にいるんですよね。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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