「コンサルタントの読書術」成果につながる戦略的読書でストイックに学ぼう
新しい読書スタイルを身につけました!
この本を読むと得られるもの
- 読書術に留まらず、仕事術として活かせます
- コンサルタントの思考法を学べます
- 知識を効率的に吸収する方法がわなります
僕は本を読む習慣は出来てきたと思います。
しかし、読んでもなかなか自分のものになりません。
なので、成果にも繋がってません。悲しい。
コンサルタントは本から知識やスキルを学んでそれを実践するのが、おそらく一番上手い人たちなんですって。
そのノウハウが欲しい!
- 明日までに企画書を仕上げないといけない。短期間で成果を出したい。
- 新しい分野に挑戦するので、読書が必要
- 少ない時間で情報を集めて、本質をつかみたい
- 読書を仕事で役立てる「つなぎ」の秘密が知りたい
そんな人たちに向けて書かれた本なのです。
つまり、アウトプットにこだわった読書術なのです。
この本では、
- 1冊の本から多くを学ばない
- 読むべき本はこうして選ぶ
- 「ロジカルシンキング」で本を読む
- 読書を確実な成果につなげる
の項目で、生産性を上げる読書術と思考術について解説されてます。
そこが他の読書術との違いですね。
読書をしながらPDCAサイクルを実践し、仮説思考やロジカルシンキングも使って、読書を効率的に使うのです。
ここでは、本を読む前にするべきことについて要約します。
読書の進め方については是非本で確認して下さいね。
アウトプットの部分がキモなんです。
選択と集中
著者の大石さんは早く経験を積んで成長したいと思い、外資系のコンサルティング会社に入社されます。
そこで働いて度肝を抜かれたのが、コンサルタントの生産性の高さでした。
コンサルティング会社では、通常の3倍のスピードで経験が積めると聞いていたそうです。
実際に、誰がどう見ても単純に3倍のスピードで仕事をしていました。
どのようにして、そんなスピード感を実現しているの?
それは簡単に説明すると、まず全体を俯瞰して、狙いを絞って集中して掘り下げます。
掘り下げ方は、仮説検証型で行うのだそうです。
このアプローチ方法は、そのまま生産性の良い読書にも応用できます。
読書に応用した場合、
- 自分が取得したい知識やスキルの全体を俯瞰して、そこから狙いを1点に絞って、そのあとは集中読書
- 読書は仮説検証しながら読み、すぐに実践に結びつける
というものです。
なんか今まで僕がやってた読書とは全く違います。
仮説検証しながら読むとはどういうこと?
コンサルタントの場合、確実に成果を上げるために、思い切って論点をひとつに絞ってしまいます。
世間的になりがちな、問題点を深く掘り下げないまま、「全部を底上げする」という方法は、全く成果が上がりません。
これが選択と集中です。
日本人は選択と集中が苦手です。
切り捨てることがなかなか出来ないのです。
あれもこれも大事、となってなんでも取り入れようとするため、結局どれも成果に結びつきません。
読書の場合、例えば自分の営業成績が上がらない→本を読んで勉強→スキルアップの流れでやっていくとします。
典型的にダメなパターンがこれです。
営業成績が上がらない→深く考えず、完璧な形を追い求める→やっぱMBAでしょ。営業関連のMBAマーケティングを買ってきて勉強しよう→読んだが難しい…。仕事に活かせない→やっぱり役に立ちそうなマインドマップを身につけよう
うん、なんか問題点だらけですね。
- 自分の問題点を深掘りしていないため、目的が曖昧
- 領域を十分に絞り込めていない。フォーカス不足
- 読む本を間違っている。勉強のための読書になっている
- 成果につながっていない
これをコンサルタント読書術だとこうなります。
①営業活動のどこに問題があるのか考える。
問題だと思うスキルを掘り下げて、徹底的に棚卸しする。具体的な行動レベルで、改善すべき点をピックアップする
②色々な問題点があったとしても、思い切って今一番必要なスキルに重点を絞り込む
③同じテーマの本を複数買ってきて、集中して読み込む
④仮説検証型で読み進め、どんどん実践していく
まずは問題点を深掘りして、自分が解決したい問題を明らかにします。
曖昧な単位ではなく、具体的に成果に結び付くような問題意識になるまで明確化します。
そうすることで問題点=読書目的=学習=実践が一直線になるんですね。
大きなスキルを網羅的にドカンと学ぶのではく、小さなスキルをひとつひとつ習得して、それを100個、200個と積み上げて、結果的に大きなスキルを身に付けたという結果になるのです。
例えば、上司に営業の数字を積み上げて予測したり、事前に計画を立てることを要求されるとします。
ここで、じゃあロジカルシンキングを勉強するか。難しかった。じゃあ、数字に強くなるために会計を勉強しよう。
これはダメパターンです。
この場合だと本来学んだ方がいいのは「どうやって営業計画を作るのか理解すること」です。
その為に「営業計画の作り方」といったテーマの本を集中して読むべきでした。
さらに、営業計画においても、全社戦略、目的設定、行動計画、KPI管理と色々あります。
この場合は「自分の計画を上司に説明する」なので、主に「目標設定」と「行動計画」について理解すべきです。
その為には、営業計画についての本を10冊ほど買ってきて、集中して読み込みます。
ここまで出来ると、逆に仕事に役立たせることが出来ない方がおかしいです。
知識を定着させて深めていく読書
そして「目的を明確にした読書はセレンビリティを呼び込む」という効果もあります。
セレンビリティとは、「何かを探している時に、探しているものとは別の価値のあるものを見つける能力・才能」を指す言葉です。
クロージングについて知りたいと思い本を読みまくるとします。
最後にイエスと言ってもらうのがクロージングです。
となると、恋愛本の告白のタイミングの心理とか、まさにそれですよね。
外交官の交渉なんかもそうです。歴史的な交渉はどんなものだったのか。
他にもゲーム理論や数学の本も、「イエスと言ってもらう」という視点で読むと、多くの学びが得れます。
これが世にいう「引き出しの多い人」「知識に厚みのある人」とは、こういう知識のため方をしているのです。
心理学で言えばクロージングとはこう。交渉術ではこう。ゲーム理論ではこう。
だから営業のクロージングはこうだ。
こんな風に整理できると、実践に繋がっていきますよね。
一度ひとつのテーマについて読み終わって、別のテーマの勉強を始めても、突然その中に以前のテーマにおける重要なポイントを発見するというようなイメージです。
過去に徹底的に本を読んで調べたことで、頭の片隅に問題意識が残っていたからこそです。
「コンサルタントの読書術」
本の読み方を変えてみます
実践してみたこと
- 本を読む前には目的と問題点をはっきりさせる
今までは実践してみたことを3つとか書いていたのですが、それはコンサルタント読書術から外れるので、1つに絞ります。
今回のテーマは「読むべき本の選び方」です。
今までは同じ分野の本を何冊も読もうという意識はありませんでした。
同じような内容を何回も読んでももったいないなと思ってました。
もしくは、1冊読んでみて、ここをもっと知りたいなと思ったり、本の中で別の本を紹介されてたら読んでみるという感じだったのです。
もったいないし1冊の本を消化できるまで読んでみようという意識なんですが、わからなかったらまた繰り返し読んだりもしてました。
この本では、このやり方が一番ダメな方法でした…!
自分の経験とか道の分野だと尚更だそうです。
大石さんは、未知の分野について学ぶ時は、複数の本を同時に買うそうです。
最低でも5冊。多いと10冊ぐらい。
同じテーマをそんなに買うのか…。内容ダブりません??
しかも、入門書、中級編、上級者向けという買い方もしません。
入門書を5冊です。徹底してる。
その中からとっつきやすいのをバーッと読んでみます。
わからないところが出てきても、止まらず読み進めます。
そんな感じで次々と読んでいくのです。
なぜ集中して10冊読む事が大切なのか?
ひとつは「何が大切な概念なのか、本質がわかる」という点です。
例えばロジカルシンキングだと、「MECE」「因果関係」「ロジックツリー」です。
これはどの本でも繰り返し出てくるので、ここがキモなんだなとわかります。
むしろ内容がダブる事が大切なんですね。
もうひとつが「理解のスピード」です。
1冊を丁寧に読むより、10冊をラフに読んだ方が理解のスピードは早くなります。
1冊目ではよくわからなかった箇所が、2冊目だと上手に解説されてたり、逆もあります。
重要なのが、繰り返し別の角度から理解するということが、理解を深めるポイントです。
これは、違う言い方だけど、あのこと言ってるんだなと知識が定着していきます。
何冊も読むと最後の方は、自分の理解が正しい事を確認するために読むような感じになります。
なるほどなー。今まではそういう考えで読んでなかったです。
全部を読もうとしない、ポイントを押さえて読む。
逆に必要な部分はしっかり考えながら読む。
そしてわからないところはバッサリ切り捨てて、次の本へ行く。
こんな感じで読んでみようと思います。
「最近こいつ同じような本ばかりアップしてしてるな」ってなるかもしれません。
すみません!
非常に面白かったです。
目からウロコな本でした。名著です。
是非読んでみて下さいね。
関連記事 この投稿も読んでみよう!
さらに脳科学を読書術に取り入れてみましょう。
脳への定着率が変わってくると思いますよ。
著書名 コンサルタントの読書術
著者 大石哲之
出版社