この本を読むと得られるもの
- ビジネスYouTubeと一般的なYouTuberがどう違うのかがわかります
- 経営戦略にYouTube動画を組み込めます
- 集客に使えるSEOが学べます
「ビジネスYouTube入門」ユーチューバーとは違います。動画を集客に活かす方法!
1年で1000本とかアップすんるですって…!
コロナ禍の外出自粛の期間、YouTubeやNetflixの試聴時間は随分伸びているそうです。
それに伴い、発信する側の人も急増加しているんですって。
芸能人のチャンネルもずいぶん増えましたもんね。
そして、これまで希少種だったビジネス系や教育系のYouTubeチャンネルもグングン増えています。
経営者やビジネスマン、スポーツ選手や棋士の方などなど。
しかし著者の菅谷さんはそれらの動きに残念ながら想いを持っているそうです。
「YouTuberと動画のビジネス活用は全くちがうものなのに、時間の無駄遣いをしてるなあ…」
多くの会社やお店の動画を見てその様に感じているそうです。
一再生数円という広告収入が目的ではなく、本業の売上を伸ばす事を目的とした戦略的なツールが「ビジネスYouTube」です。
この本では、
- ブログやサイト更新より、いまはYouTubeです
- 「YouTubeで営業する」とはどういう事なのか?
- 業種別の成功事例を紹介します
- 問い合わせが来たら、そこにも動画で対応しましょう
- これならできる!業種別動画作成テクニック
- YouTubeを購買の入り口にするには?
- 顔出しせずともモノは売れます!
- 動画を毎日更新するための省力ワザ
の項目でビジネス動画について解説されています。
菅谷さんは業界歴20年のベテランコンサルタントです。
独自のYouTube戦略で多くの中小企業の売上を支援されてきました。
実戦型の戦略です。
是非この本を読んで、頭の中のYouTubeの常識を覆しましょう。
ビジネスYouTubeって何なの?
YouTuberとビジネスYouTubeはどう違うのでしょうか?
見てると同じように感じるんですが…。
違いは大きく6つあります。
- 目的は問い合わせの件数や売上アップ
- できる限りの大量投稿を目指す
- 編集にこだわらずタイトルにこだわる
- 再生回数にはこだわらない
- ビジネスの場だと意識する
- 「限定公開」をフル活用する
なぜ大量投稿が必要なのでしょう?
毎日更新はYouTuberもやってんじゃない?
この大量投稿とは1日で3本アップとかそんなペースのことを言います。
めっちゃ多いやん!なぜそんなに投稿するの??
その一番の理由はGoogleでの検索でYouTube動画は上位に表示されるからです。
YouTubeはGoogleの子会社です。
なのでGoogleは他社よりも自社サービスに誘導します。
この本で書かれているルールを守ると、自分がアップロードしたYouTube動画が検索結果の上位に表示されるのです。
もつひとつ、検索結果にすぐ反映されやすいという利点もあります。
ブログとかだと反映されるまで時間が掛かります。
しかし、YouTube動画は早いと3時間後には検索結果に出てきたりするのです。
さらに、YouTube動画は一度上位に表示されたら、なかなか順位が落ちないという特徴があります。
ほんとにYouTubeは優遇されているのですね。
失敗パターンとしては、先述したように「ユーチューバー」のように再生回数を伸ばそうとして、編集や演出にこだわったり、注目を集めようとしている内容のものです。
そうした動画を投稿していても成果は出ません。
もちろん「演出に凝った中身のある動画をやめなさい」というものではありません。
バランスが大事なんです。
1分動画の大量投稿が8割、知識や技術を伝えるコンテンツ動画を2割ぐらいのバランスなら問題ありません。
これが逆の比率になるような戦略は、中小企業や個人事業主は絶対に取るべきではありません。
なぜ1分程度の動画で購入を決断するのでしょうか?
ニュースの1分に読まれる原稿は約350文字です。
では、1分間の動画ならどれだけの情報が伝達できるんでしょう?
なんと180万文字分の情報が詰め込めるそうです。
ちきりんさんも言ってたけど、情報量は動画、伝達スピードは文字という棲み分けになりそうですよね。
SEOの大きな原則のひとつに「大きな一等賞をひとつ獲得する」のではなく、「小さな一等賞をたくさん獲得する」があります。
「旅行」で自分の発信した情報を検索一位にするのはほぼ不可能です。
しかし「奈良 旅行 ランチ」などニッチなキーワードを組み合わせせの検索一位は簡単です。
そこで大量のキーワードを考察してみます。
その組み合わせをタイトルにしたYouTube動画なら、Google検索の上位表示は十分に狙えます。
ブログは一本書くのに結構な時間を使います。
しかしYouTubeだと撮影2分、投稿1分、設定2分という短い時間で投稿できます。
こんな時間でビジネスチャンスにつながる情報を発信出来るのはYouTube以外には考えられません。
YouTube営業のやり方
「YouTube営業」と言っても、YouTubeがショッピングサイトのような役割をするのではありません。
YouTube動画から自社情報へ誘導して、そこから問い合わせをしてもらう流れになります。
6ステップで考えていきます。
- どのサービス、商品を専門にするか決める(一位作り)
- 継続して可能な撮影パターンを決める
- 効率を重視してどんどん撮影する
- Googleを意識してタイトルなどをつけて投稿する
- YouTubeから自社サイトに誘導する導線を作る
- 問い合わせに対応して成約させる
ステップ1は先述した事ですよね。
特定のサービス、特定のエリアに絞り、経営戦略を考えていきます。
ビジネスYouTubeは、小さな一位作りの経営戦略が基盤となり、最も重要なのはステップ1です。
ステップ2は、「得意パターン」を策定していきます。
僕なら奈良Tシャツを作っているので、一日一枚紹介なら無理なく取り組めます。
そんなネタ切れに直面せず長続きするようなネタをできれば3つくらい用意します。
ワンパターンでも大丈夫です。気にせず継続するのが大切です。
ステップ3は、効率重視な動画撮影を実現していきます。
ここは勝間さんの動画撮影が参考になりますよ。
被写体を決めたらカメラを動かさずに1〜2分程度撮ります。
そんな簡単なもので問題ありません。
ここは本で詳しく解説してされていますよ!
ステップ4は、投稿です。
編集は基本的に必要ありません。編集するなら「エンディング」を付けるくらいです。
YouTubeは投稿する際には、タイトルの設定、説明欄など設定項目が出てきます。
最も重要なのはタイトルです。
ここは十分に考えて投稿します。ここも本では詳しく解説されています。
ステップ5は、誘導です。
せっかく見てもらっても、どこに問い合わせればいいのかわからないと意味がありません。
動画からいかにサイトやLINE公式アカウントなどに誘導するか。
説明欄にリンクを貼るのは必須です。
それ以外にはエンディングも重要です。
ビジネスYouTubeでは、高評価やチャンネル登録は必要ありません。
自社のLINE公式アカウントやTwitterアカウントを表示したり、検索キーワードを呼びかけたりします。
ステップ6は、クロージングです。
導線がきっちりできていれば、お客様からの連絡が届きます。
ここでもYouTubeを使ったクロージングが可能です。
業者目線になりがちなのも注意です。
例えば不動産だと「何坪、何千万」みたいなスペックをタイトルにしがちです。
でも大切なのはお客様目線で、そこに住めばどのような暮らしができるのかを伝えます。
「田舎暮らし 野菜作り」「ランニング ヨガ」などをキーワードにしていきます。
「ビジネスYouTube入門」を読んでやってみた
今までの動画のやり方は間違っていた…
実践してみたこと
- ビジネスYouTubeを実践してみた
なるほどなあ。今まで動画撮影ってクオリティをあげようとしていました。
YouTuberならそれが大切なんですが、ビジネスYouTubeだとそこがポイントではないのがわかっただけでも大きいです。
僕も改めてチャンネルを作り直そうと思います。
投稿動画はほとんど編集しなくてもOKなのですが、チャンネル紹介なら動画はきちんと作り込んだものにします。
チャンネル動画はビジネスの世界観を伝えるものです。
「こんな素晴らしい事が起きますよ」というメッセージです。
もちろんヘッダーや再生リストもきちんとしておきます。
再生リストの名前もGoogle検索結果に反映されます。
日常はタイトルに注意して大量投稿、チャンネルトップはきちんと作り込む。
これがビジネスYouTubeのポイントを押さえた運営なんですね!
クロージングも動画を使おう
問い合わせが来たらクロージングのための「限定動画」のURLを送ると効果的なんですって。
でも売り込みはしません。一番効果があるのが「USP型自己紹介動画」です。
USPはユニーク・セリング・プロポジションの略で、「独自の販売提案」という意味です。
同業他社にない、自分だけが出来る独自の販売提案です。
この動画の際に注意しないといえないのは、動画は視覚に訴える情報だということです。
メラビアンの法則にもあるように第一印象は大切です。
髪型、服装、笑顔、背景。
聞き取りやすい喋り方も大切です。
話し方のポイントは2つありました。
ひとつは短いセンテンスで話すことです。
「ので」や「ですが」といった接続詞を多用してダラダラと長くなると話を理解してもらえません。
長くてもワンセンテンスで20秒以内にする様にします。
気を付けておかないと、話が長くなるんですよね。
もうひとつが要点を3つに絞ることです。
これはスピーチのやり方とかでもよく聞くことですよね。
自分はその動画の中で何を伝えようとしているのか、まずは3つに絞って伝えます。
その後にひとつひとつについてわかりやすく話していくのです。
この2つを守って動画を撮っていきます。
YouTuberのような動画を撮らなきゃと思っていたので、ほんと目からウロコの内容でした。
あんな風に編集したりするの大変やなってちょっと腰が引けてたんです。
かなり参考になりました。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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