ホリエモンが見たAIがもたらす未来「僕たちはもう働かなくていい」
各方面のAI技術が想像を超えていた
この本を読むと得られること
AIの発達により未来の仕事はガラリと変貌します。
堀江さんは多くのAI技術の取材をされ、各分野でのこれからの未来を語ってくれます。
この本を読むと未来の自分の仕事がわかります。
堀江さんの本を最近また色々読んでます。
スポーツ、グルメから医学に宇宙までとほんと多岐に渡ってて凄いなと思います。
今回は堀江さんから見た「AI」についての本を読んでみたいと思います。
AIはディープラーニングが出来る様になったあたりから急速に変化してきました。
もはやAIがないと社会のインフラが成り立たないところまで来ました。
かたや「AIに仕事が奪われちょうよー」論も毎日のように見ます。
堀江さん曰く、AIに仕事を奪われる論は人間の知性や成長力、順応性などを考慮しないバカらしい意見だそう。
人間の可能性はそんなもんじゃねえってことです。
もし脅威を感じるなら、AIのことを正しく学び、人間社会に何をもたらすのかをしっかり考えるべきです。
脅威論など笑い飛ばして、自分がどのように向かい合っていくかを計画しましょう。
そうしないとすぐに「奪われる人」になります。
AIの次のステップはロボットとの融合です。
AIが手や足を手に入れた時にまた爆発的な進化を遂げます。
そしてAIロボットが人間のやっていた仕事を請け負い、生活のサポートをしてくれます。
「やっぱり仕事奪われるんやん!」
いえ、奪われるのではなく、AIロボットに仕事を受け渡すと考えます。
そして、私たち人間はやりたい事だけに没頭出来る様になるんです。
現在ではIT革命とグローバル化により、経済格差や情報格差は広がる一方です。
今後はAIやロボットを使いこなす人と、そうでない人の格差が始まります。
使いこなす恩恵と、使いこなせない不利益の格差は恐ろしいことになります。
この本を読んで、今後変化していく暮らしや仕事、学び方に時間の使い方、そして生き方について学びましょう。
ここでは「パーソナルモビリティ」の世界と、「無進化」の世界について要約し掘り下げます。
AIと教育や、リデザインされる世界、完全自動栽培、働き方改革などについては、是非本を読んでくださいね。
パーソナルモビリティはスマホ化する!
現在のロボット開発は、お掃除ロボのような「単機能型」とヒューマノイドのような「多機能型」に分かれています。
単機能は色々なものが登場していますが、多機能はまだ製品化には至っていません。
そんな中、一番乗りになりそうな多機能型AIロボットが「パーソナルモビリティ」です。
パーソナルモビリティとは、一人乗りを前提とした移動支援マシンです。
渋滞などの交通インフラの問題を解決し、移動エネルギーの節約で世界的なエネルギー不足を解消する期待から今、各国で開発が盛り上がっています。
これって一人で中に入るタイプのものだと勘違いしてたのですが、セグウェイみたなものでした。
セグウェイは値段と法律がネックになって普及しませんでしたね…。
日本ではホンダの「ユニカブ」やトヨタの「i-ROAD」などが登場しています。
日本の駆動系統やセンサー技術は間違いなく世界最高レベルです。
今後日本が世界で戦える分野である事は間違いありません。
ただし問題もあります。法規制です。
日本は先進国の中でも一番厳しく、電動車椅子なども国家公安委員会の認定をクリアしないと公道では走れません。
「公道での試作車の試験」がほぼ出来ないのです。
この問題は自動運転車の課題にもなっています。
ガソリン車や電気自動車でリードしてきた日本勢がこのまま先頭を切れるかはかなり微妙です。
堀江さんは当然「日本じゃなくてもいいんじゃない?」と仰ってます。
千葉工業大学の古田さんが開発された「CanguRo(カングーロ)」も画期的なパーソナルモビリティです。
用途に応じてなんと変形するのです。未来すぎる。
変形の形態はロボットモードとライドモードがあります。
ロボットモードはスターウォーズみたく相棒ロボがご主人の後をついてきて、物を運ぶのを手伝ってくれたり、一緒に散歩が出来たりします。
遠くにいても、呼び出せば完全自動で迎えに来てくれるんです。
ライドモードではバイクの要領で人が乗る事が出来ます。
旋回はスキーみたく身体を傾けて行います。
今後は会話機能や、買い物も手伝ってくれるようになるそう。すごい!
現在はGoogle、Amazon、シャオミなどの世界企業が競ってパーソナルモビリティの開発に取り組んでいます。
大企業が出したパーソナルモビリティが登場すると、飲食店などは自発的に対応する仕組みを作っていきます。
そうなると一気に普及する時代がやってくるんですよね。
普及させしてくれれば、高齢者の移動手段としても期待されます。
AIで訪れる「無人化時代」
小売業の無人化
個人的にAIで気になるのは、小売業で働いていることもあり無人店舗です。
AIが代わりに販売してくれたらいいですよねー。
今ユニクロとかで使われているのは、RFIDという、ICタグから電波を介して情報を読み取る非接触型のシステムです。
対するアマゾンは、画像認識だけでお客の行動を追跡して解析するシステムです。
お客はレジで決済する必要なく退店できます。
どのシステムであれ、防犯の課題をクリア出来ると、コンビニだけでなくスーパーやショッピングモールなどにも普及するでしょう。
そうなると有人店舗のビジネスモデルは大きな転換を余儀なくされます。
全ての店舗は人間が介する意味をより強く打ち出す必要がでてきます。
スナックのママみたいに、人で集客する感じです。
経営の合理化には絶対に太刀打ち出来ないのです。
接客が無人化との差別化になるのなら、一早く先を見据えた転換を成し遂げた企業が生き残るはずです。
配送の無人化
小売業界を大きく変えたネットショッピングも、全て自動化の波がやってきます。
現在では発送のピッキングやパッケージングは自動化されています。
間も無くアマゾンやゾゾタウンの倉庫で働く労働者の数は急速に減っていくでしょう。
最大の関門は配達ですが、この分野でも研究は進んでいます。
アマゾンはドローンでの配送を研究していますし、ヤマト運輸は「ロボネコヤマト」という自動運転車の研究を進めています。
この動画めっちゃすごいですよ!
現状、配達の需要に対する労働の供給は全然足りていません。
深刻な人手不足に悩む運送業界は急速に無人化していくと思われます。
堀江さんも会社を立ち上げてこの分野に挑んでいます。
「hakobot(ハコボット)」というラストワンマイルに対応した自動配送ロボです。
これが実現すると配送コストは10分の1まで抑えられるそうです。
医療の無人化
医療の分野でもAIは活躍しています。
「ダビンチ」など有名な手術支援ロボット以外にも、最近は画像診断の技術の進歩がめざましいそうです。
ディープラーニングで病人の顔パターンを摘出できるようになり、人間の診察ではわからない原因を突き止める例も出てきています。
堀江さんはレーシックや眼内コンタクトレンズのクリニックの顧問もされてるそうで(ほんま色々やってるなあ…)、その分野にも詳しいです。
将来は眼内にインプラントすることで、老眼も生涯オートフォーカスでクリアな視界を得られるそうです。
他にも血糖値を自動的に計測するコンタクトなども開発されてて、色んな予防医療に役立とうとしています。
「僕たちはもう働かなくていい」を読んでやってみた
将来は何を仕事にしようかな
何の為に働いていますか?
何の為に生きていますか?
何の為に時間を投じ、身体を動かし、人生を費やしているのですか?
堀江さんの本には毎回この様な感じの問いかけが書かれてているのですが、その度にHPはゼロになっています。
ガクガク震えながら「生活のためです…」と言わざるをえない。
人が働くモチベーションは、楽しいから、好きだから。
それが大切なのはもちろんわかってるんですが、ほんとに楽しい?と聞かれるとそうでもありません。
しかし、AIが導入され始めると、嫌でも楽しくない仕事は無くなっていきます。
楽しいことで暮らしていける世の中が、AIの進化のおかげでやってきます。
なぜ好きな事をしていないのか、に対してホリエモンは「不安になるのが好きなだけだ」と言ってます。
「不安好き」の洗脳にかかっているのです。
これからの時代で生き残れるのは、安定した仕事を与えられてる人でも、お金持ちでもありません。
働かなくてもいい世界で、なおモチベーションを持ち、何か行動を起こせる人が、生き残れるのだ。
給料や時給を財とみなしているうちは、財の根本的な性質が変わってきている現在の潮流を、きちんと読み取れていない。
そうかー。まだまだ時代の潮流が分かってませんでした。
まずは自分の財が何かを理解する事ですね!
これもホリエモンの本では毎回見る言葉ですが、「遊べばよい」のです。
これからのAI社会の生き方については是非読んでおいたほうがいいです。
オススメです!
著者 堀江貴文
出版社 小学館