
新しい技術が今までにないスピードで登場し、その上少子化や人生100年時代もやってきます。
成熟した経済は、連続的な成長から非連続な成長へとシフトチェンジします。
そんな時代にふさわしいリーダーとはどんな人物像なのでしょうか。求められる能力について解説されています。
「40歳が社長になる日」デジタルネイティブがリーダーとなる時代に何を学んでおくべきか
必要なので能力な全然足りていない!
この本を読むと得られるもの
- 「非連続な成長」の時代に必要とされるリーダー像がわかります
- これからのリーダーに必要なスキルがわかります
- これからやってくる人生の選択の時に決断する為のヒントが得られます
著者の岡島さんはNews picksにも登場されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
岡島さんはこれまで15年にわたって、社長のリーダーシップ開発支援をされてました。
近年のキーワードは「非連続の成長」です。
成熟期を迎え、企業は「連続の成長」から「イノベーション創出」へと経営をシフトする事が求められています。
岡島さんは社長達と一緒に企業の処方箋を書いてきた実績があります。
こうして生まれた「経営者のリーダーシップ開発の汎用的な知恵」をより多くのビジネスパーソンに伝えるべくこの本を書かれました。
経営者のリーダーシップも変化しています。
ジョブズのようなぐいぐい引っ張るカリスマから、羊飼いのようなリーダーシップに変わってきているのです。
一人の天才ではなく、集団天才型のチームで「顧客共創」をする事が重要になっていきます。
そして不確実な時代に意思決定していく次の経営トップは、「戦略的かつ計画的」に生み出していかないといけません。
偶然生まれるカリスマを待つのではなく、必然的に輩出される「仕組み」を組織に内在させないといけません。
そして、大企業でもトップは若返っていきます。
なぜなら、デジタル革命の経営に対する影響力が非常に高まるからです。
AIにビッグデータ、ロボット、ブロックチェーンなどのテクノロジーをいかに自社に取り入れていくかがカギとなります。
こうしたテクノロジーに若い頃から触れている「デジタル・ネイティブ」が活躍を始めています。
この世代こそ、次世代を担うスキルと感性を持っています。
また、ライフシフトでも言われている「人生100年時代」に沿った新しい時代のキャリア作りも大切です。
寿命は伸びますが、労働人口は減っていきます。
テクノロジーの進化が高速になっていく中で、ビジネスモデルの寿命は短くなっていきます。
これからの「安定」は、大企業に勤める事ではなく、「いつでもどこでも自分で稼げる」ことが安定となります。
これまでなかった仕事も増えていくでしょう。
未来は不確実なので誰にもわかりません。
でも、これから数年で大きな変化が起きる事は確実です。
これからは何が必要となるのか。
既に現場では何が起きているのか。
この本では、
- 「40歳社長」が必要な理由
- リーダーシップの「型」が変わる
- 「40歳社長」の作り方
- ダイバーシティ推進論の誤解
- 「40歳社長」になる方法
の項目で解説されています。
ここでは、「40歳社長」になる方法について要約します。
どんな人材になるべきなのか。
是非この本を読んで明日からのプランに取り入れて下さいね。
リーダーに必要な様々な能力
まず会社と個人の関係が変わっていきます。
年功序列的な考え方は終わりを告げます。
もはや「採用する」という概念も変わっていくでしょう。
「働いてもらう」ということについて、企業は発想を大きく転換しないといけません。
つまり、誰からも「働く場」として選んでもらえる会社にしないと成り立ちません。
逆に言えば、リーダーによる人のマネジメントは難しくなっていくということです。
会社と個人の関係はより「大人の関係」になっていきます。
マッチングが頻繁に行われ、複雑化していくんですね。
そんな新時代リーダーに必要な能力を挙げていきます。
本にはたくさん書かれているのですが、一部をピックアップしていきますね。
課題設定力、先見性、仮設構築力、大局観
連続成長の時代は、課題解決が重要でした。
課題は割と明確だったので、いかに効率よく解決するかが勝負の分かれ目でした。
これからの「非連続の成長」時代には、「適切な課題が設定できるか」が勝負の分かれ目となります。
リーダーはデジタル革命や少子化などの大きな環境変化が、会社や業界にどんな影響を与えるもたらすのかについて、仮設を立てる必要があります。
そこから自社のビジョンを構築します。
その上で、ビジョンに熱狂的に共感する人、多様なトンがった専門家を集めて、「真の課題」を抽出していくのです。
リーダーは、大局観と先見性を持って、「課題の大きな方向性」を特定する力を。
現場リーダーたちは、そこから「顧客と共に」「チームで」課題を設定する力が求められます。
変化抽出力、変化適応力、カオス耐性、胆力
環境に大きな変化が起きると、今までの成功パターンが通じなくなります。
それは自己否定であり、「イノベーションのジレンマ」との戦いになります。
しかし、新しいビジネスモデルの構築は、仮説検証を素早く繰り返す必要があり、多くの「善意の失敗」を許容しないといけません。
不確実な中で意思決定して、反対する者に説明して、方向性をまとめないといけません。
孫さんも「他にやられて嫌な事を自社でやれ」と言ってます。
まさにこうした新旧のビジネスモデルの構造改革を進めて、破壊的イノベーションを育てる環境整備をして、経営資源の再分配をしていく「共創型リーダーシップ」が求められます。
素直さ、伸びしろ、学習能力
長年ハットハンターをやってきた岡崎さんが、経営人材の目利きで再重要視されてきたもの。
それは意外と「素直さ」なんですって。
そんなん、俺めっちゃ素直やし、バッチリやん。
いえ、社会や顧客に対する熱量はありながら、それを実現する為の自己改革をいとわない素直さ、です。
これは「伸びしろ」と言い換えれますよね。
環境の変化に柔軟に対応できて、他者からの指摘に耳を傾けられるか。
SoftBank、サイバーエージェント、DeNA。
今活躍しているIT企業はすべて、祖業がなんだったのかもはや不明ですよね。
それくらい素早く変化してきたのです。
自分の知らないテクノロジーやスキルを学び、その本質を見抜くことが求められます。
自己効力感
最近このワードをよく耳にします。
これは「未来の自分に対する自信」です。
やったことない事に出会った時に、「やれそう」と思える力です。
自己肯定感は「過去の自分に対する自信」なので、対比的ですね。
非連続の成長とは、未知のことばかりに挑戦するということです。
過去の体験や、周りの人の成功体験から、確実ではないけど、可能性が髙いと感じれるので挑戦する。
「ある程度根拠のある自信」です。
多くの成功している経営者に「不確実なことに飛び込むのは怖くなかったですか?」と聞くと、「もちろん怖かったけど、なんとなく出来そうな気がした」と自己効力感を思わせる答えが返ってきます。
苦難に直面すると「これは自分にしか超えられない試練だ」と定義する経営者は少なくありません。
そういうマインドを持てるかどうかなんですね。
そんな自分の自己肯定感をチームにも伝播させていきます。
「やれそうだし、やってみよう」とチームで思えるような「納得性」を「コミュニケーションと仕組み」で醸成できるかが大切です。
「40歳が社長になる日」を読んでやってみた
新しい時代に必要な新しいスキルを手に入れよう
実践してみたこと
- 越境力を身に付けよう
- 保守的なキャリアは危ない
越境力を身に付けよう
必要となる能力のひとつに「越境力」が挙げられてました。
イノベーションとは、離れた領域を新結合することで生まれます。
越境力とは、この離れた両者を繋ぐとどう面白いのか、という「文脈」を作っていくことです。
越境して新しい価値観を創造する「プロデューサー」としての機能に近いです。
奈良町の古民家に引っ越してきてのですが、お隣りのゲストハウスさんに現在のコロナ禍での状況をお聞きするに、大変極まりたりという感じでした。
なんか出来ないかなあ。
ひとつ思いついたのが、ゲストハウスの情報サイトです。
僕は奈良町の案内ブログもやってます。
観光に来た人が月に数万人程度ですが見てるブログなので、そこを利用して認知してもらえないものかと思いました。
そこで、ゲストハウスを取材し集約して、発信していこうと思います。
手配りできるマップも作ると面白いですよね。
プロデューサー的に活動出来たらなと思います。
「保守的なキャリア」は危ない
安定思考がダメというわけではもちろんないのですが、危険になってきているのは間違いありません。
よく聞く「親ブロック」も、本当に正しいのかよく考える必要はあります。
少なくとも成功モデルは変わってきています。
親の世代と同じ認識だと危険です。
親も勉強してないとやばいのです。
もっと言えば、ゲームのルールが変わってきています。
今からは60年の労働寿命全体の世の中です。
保守的でのんびりした古き良き日本はもう期待してはいけません。
個人としてしっかりした成長が無ければ、市場から評価されずに困った事になってしまいます。
会社が傾いても、会社は社員を守りません。
自分の身を守らなくてはならない。
その時に最も強いのは、「どこでも稼ぐ力」が付いている事です。
まずは財務三表をきっちり見れるようになること。
実際に打席に立つこと。
ここを意識してやっていきましょう!
とりあえず意識改革を速攻でやらないといけません。
じっとしてても始まらないし、動かなければ現状維持も出来ません。
まずはこの本を読んで、必要な知識を得て下さいね。
関連記事 この投稿も読んでみよう!
人生設計100年時代を生き抜く知恵を授かりましょう。
ここで紹介している本を読むと、とりあえず自分のやるべき事はわかるはず。
著書名 new40歳が社長になる日(NewsPicks Book)
著者 岡島悦子
出版社 幻冬舎
